設立趣旨 

 2021年2月福岡県飯塚市に居住していた父親が子ども3人を殺害する事件が発生しました。この報道に私たちは大きな衝撃を受けました。身近な地域でこんなに悲しい事件が起きるとは思ってもみませんでした。しかしながら、これまで全国各地でこのような虐待やいじめ、自殺などが頻発している現実があり、飯塚市では「全ての子どもは、愛され、安全で安心な環境で育てられる権利があります。」と2019年「飯塚市の子どもをみんなで守る条例」を制定し、関係機関等が様々な取り組みや対応を行っていましたが、事件を防ぐことができませんでした。また、飯塚市は「飯塚市3児童死亡事例検証報告書」を2022年1月25日に公開しました。

「各行政機関の関わりは情報共有、リスクマネジメント、状況変化への対応 能力などいずれも十分だったとは言えない状況が見受けられた。その原因として考えらえるのは、責任の所在の不明確性、アセスメント能力・事案対応能力の限界、専門的知識の不足などがあげられる。特に、子育て行政における人的資源の不足は深刻といわざるを得ず、少ない人的資源の中で多くの相談等の行政 サービス業務を、一定程度のクオリティーを保って提供することは極めて困難といえる。そこで、医療、福祉、心理、司法等の専門職者のアドバイスを受けながら、子育て行政サービスを提供できるようにすることは急務であるといえる。また飯塚市には、問題意識を持った市民や団体なども多く存在しているにも関わらず、行政に地域との連携する意識が薄いという課題も浮かび上がった。

 アドボカシー(advocacy)とは「擁護」や「支持をする」などの意味を持つ英語です。人権問題や環境問題などで社会的弱者の権利擁護や、主張を代弁することなどです。高齢者、しょうがい者に代わって、代理人が意思や権利を伝えるといった意味でも使われています。子どもたちや社会的弱者に寄り添い、様々な社会的課題に一人でも多くの市民が取り組むことが必要です。子どもの権利の重要な柱である「意見表明権」の保障をどのように実現するかは日本社会の課題とも言えます。国は都道府県の社会的養育推進計画に、「当事者である子どもの権利擁護の取組み(意見聴取・アドボカシー)」を盛り込むよう求め、これを受けて各地で自治体やNPOによる子どもアドボカシーの仕組みづくりが始まっています。

 私たちは、この飯塚の地で、子どもやすべての社会的弱者の意見表明を支援するアドボカシー活動を進めます。アドボカシー活動への理解を広げ、アドボケイト(意見表明を支援する人)の育成を行いながら「あらゆる子どもや弱者を対象にしたアドボカシーの実現」を目指していきます。また、子ども自身も自ら意見を表明できるように学び、活動する主体としてセルフアドボケイトを目指し、「子どもアドボケイト」の育成を進めます。

活動内容

  • アドボカシー活動へのご理解広げるため、普及・宣伝のためチラシやホームページで告知し講演活動などを実施します。
  • アドボケイトを積極的に育成します。アドボケイトは市民対象の「市民アドボケイト」、子ども自身が意見表明できる「子どもアドボケイト」の育成事業を行います。
  • アドボカシー活動進めるためには、すべての人権尊重の市民意識の高揚に向け、様々な取り組みに積極的に参画します。
問い合わせ

アドボカシー飯塚 

ふれあい子ども食堂・親子料理教室

担当安永 090-9604-3695
fureai12kodomo@gmail.com